44話 孤独①~賢者占人、真成の半生~

大阪心斎橋にある占い館【占龍館】
占い師をしております。真成です。

シリーズ:【過去の後悔、愚かな私、死の体感】賢者占人、真成の半生

私の占い師になる迄にあった、色んな過去の事を記載しようと思います。

前回までのお話しはこちらをお読みください。

44話  孤独

私が“役目”を担っていることを知っていたのは、母とごくわずかな人だけだった。
誰にも話してはいけない。
たとえ親友であっても、家族であっても――口にすることは禁じられていた。

ヨウにも、強く念を押された。
「絶対に言ってはならない」
その言葉は、呪いのように胸へ刻まれた。

他人と関わるたび、言いたくても言えない自分がいる。

喉まで出かかった言葉が、寸前で止まり、心だけがもがく。
その状態が、十六年続いた。

つづく、、

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真成

山や神社などを巡り、あらゆる自然の声に心を傾け、16年の修行を行ってきた。 修行と色々な人と出会う事で「私にも人の役に立つ事が出来ないだろうか」と思い、占いの道へ進む。

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