47話 先祖崇拝の大切さ①~賢者占人、真成の半生~

大阪心斎橋にある占い館【占龍館】
占い師をしております。真成です。

シリーズ:【過去の後悔、愚かな私、死の体感】賢者占人、真成の半生

私の占い師になる迄にあった、色んな過去の事を記載しようと思います。

前回までのお話しはこちらをお読みください。

47話  先祖崇拝の大切さ

先祖崇拝と聞けば、多くの人は知っているつもりでいる。
両親がいて、祖父母がいて、曾祖父母がいる。
そこまでは思い浮かべられても、その先となると、急に輪郭がぼやけてしまう。
お墓に眠る名前を、何代まで言えるだろうか。
数えきれないほどの先祖が確かに「生きていた」からこそ、今の私がここにいる。
その当たり前の事実を、私たちはいつの間にか忘れてしまう。

ヨウは静かに、しかしはっきりと言った。

「神様に手を合わせる前に、先祖に手を合わせなさい」

その言葉は、意外にも感じられた。
人々が“偉い存在”として敬う神様よりも、まず身近な先祖を敬えと言うのだ。

「神様は人を導くことはできる。だが、命を宿すことはできない」
命をつないできたのは、神ではなく人。

先祖たち一人ひとりの生き方、選択、苦悩と歩みが重なり合って、今の自分が生まれてきた。
その積み重ねこそが、何よりも尊いのだとヨウは語った。
そしてこう続けた。
「生きている間、守っているのも神様じゃない。先祖たちだ」
私は胸の奥が静かに震えるのを感じた。

つづく、、

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真成

山や神社などを巡り、あらゆる自然の声に心を傾け、16年の修行を行ってきた。 修行と色々な人と出会う事で「私にも人の役に立つ事が出来ないだろうか」と思い、占いの道へ進む。

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