私が一番困った質問

大阪・心斎橋の老舗占い館【占龍館】

代表の黄麗です。

 

 

私がプロとして占い師になった駆け出しの頃の話です。

 

ある日、若くて綺麗な女性が占いにやってきました。

 

服装は清楚な感じで、上品で生地の良いものを着ておられ、

バックはブランドのものを持たれていました。

 

どこかのお嬢様赤薔薇といった風なイメージです。

 

 

いつも通りに「今日は何を観させて頂きましょうか?」と私が尋ねると

 

「私はいつ幸せになるのか教えて下さい!」

 

と言われたのです。

 

「えっ? いつ幸せになるかですか?」

 

・・・

 

普通、お客様は、「今年の運勢はどうですか?」とか

「いつから運気が上がりますか?」という質問をされます。

 

私は、彼女の生年月日を伺って、ホロスコープを作成しました。

 

18歳でした。

 

ホロスコープを観れば、

いつから運気が上がって良くなるのかは一目瞭然です。

 

彼女のホロスコープの出生図には豊かさを表すアスペクト(座相)がありました。

 

 

 

現在の運気も好調と判断できるアスペクト(座相)が形成されていました。

 

しかし、彼女が訊いているのは

ラッキーや運気が上がる時期ではないのです。

 

「私はいつ幸せになるのですか?」彼女は再び質問しました。

 

この言葉は今も私の耳に残っています。

 

お話を伺うと、両親も健在で裕福なご家庭です。何もかも恵まれています。

 

友人もいて、ご本人もお美しいですし、特に何か問題があるわけではないのです。

 

なのに、

寂しいのです。

悲しいのです。

幸せとは全く感じないのです。

 

守られて育てられて、特に苦労という苦労もされていない彼女は

 

幸せを感じることが出来なくなっているのです。

 

鑑定時間は20分でした。

 

その間に私は、

「いつ?」という質問に対しての答えとして、

未来の運気が上がる時期をお伝えしました。

 

彼女が本当に欲している答えは、現在の彼女に理解できないことを分かりながらも、

 

「幸せかどうかは、実は運気は関係ないのです。

それは感謝の深さに関係があります。

もっと色々な体験をして、感謝が湧いて来たり、

恩を感じるようになってきたりすると幸せになれますよ。」

 

と言うしかなかったのです。

 

・・・

 

世間から見れば、恵まれた幸せな人。

 

本人はそれを幸せとは思えない、当たり前の普通の事。

 

彼女は満足することなく、帰りました。

 

その時の私は、どうすることもできなかった。

 

すでに幸せだと彼女自身が気づかないかぎり、幸せにはなれないのです。

 

今の日本に生まれただけで、最初から幸せの中に入っていることを

 

私はいつ気づいたのだろうか?

 

 

・・・

 

占いの仕事をしていて、私が一番困った質問は何ですかと訊かれたら

彼女の事を思い出します。

 

 

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黄麗/占龍館代表

占龍館代表 先祖代々神主を務める家系に生まれ、幼少の頃より心霊・占いなどの精神世界に関わる。 占術家として、テレビ出演や雑誌掲載、講演活動など、日本全国で幅広く活躍し、WEBコンテンツやアプリなどでも占いの監修を手がけている。

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