その35・空海の十住心論 抜業因種心

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『黄麗・真理への道』
35回目は「空海の十住心論 抜業因種心」のお話です。

前回の記事はこちら・・・その34・空海の十住心論 唯蘊無我心

 

空海の十住心論の第五段階目は抜業因種心です。

抜業因種心は「ばつごういんじゅしん」と読みます。

原因があるから、今の結果があると、

全てのことが因縁よりなると体得し、

無明が取り除かれた心の状態です。

これを仏教用語では、縁覚(えんがく)と言います。

第四段階目の声聞は、

ただ無明の現象を除くだけですが、

縁覚はその根本を断って、

新しい業(カルマ)が生まれるのを完全に除くというレベルです。

声聞よりも瞑想のもっと深い境地です。

縁覚に至った人はもう、同じカルマを繰り返さないわけです。

これはスゴイ!

悟りの境地かと思ってしまいます。

ところが、弘法大師様は、まだまだだと言われるのです。

それは、

自己の修行に終始するだけで、

他を利益する大悲のはたらきを欠いていると指摘されています。

ここまできても、

まだ半分の五段階目です。

黄麗はここで、

とうとう、落第、留年になってしまいました。

なぜなら、まだ、同じカルマを繰り返さない境地に達していないからです。

同じことが原因で、起こることの根本を断つことに、今取り組んでいる最中です。

それは、黄麗が波乱万丈の人生を繰り返していること。

それは、いい加減に卒業したい!

修行は続く…です。

 

つづく・・・

 

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黄麗/占龍館代表

占龍館代表 先祖代々神主を務める家系に生まれ、幼少の頃より心霊・占いなどの精神世界に関わる。 占術家として、テレビ出演や雑誌掲載、講演活動など、日本全国で幅広く活躍し、WEBコンテンツやアプリなどでも占いの監修を手がけている。

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