その38・空海の十住心論 覚心不生心

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『黄麗・真理への道』
38回目は「空海の十住心論 覚心不生心」のお話です。

前回の記事はこちら・・・その37・空海の十住心論 他縁大乗心

 

空海の十住心論の第七段階目は覚心不生心です。

覚心不生心は「かくしんふしょうしん」と読みます。

大乗仏教のうち中観・三論宗の境地とありますが、

中観って何?

三論宗って何?って感じです。

中観とは、中道のことです。

良い悪いとか、陰陽とかの両極の偏った見解のいずれか一方に陥らないものの観方です。

一般的な占いは、

陰陽の物質界を表しているので、

占いのものの観方を越えた概念になります。

占いも奥義に進むと「太極」という陰陽のまだ発生していない段階があります。

その場所から物事を捉えるということと同じです。

三論宗とは「空」を唱える教えです。

空宗とも言われます

なんとなく、イメージがつかめましたでしょうか?

物質に実体性がない(無我)だけではなく、

自分の心に起こることも、実体がなく、

本来不生であると悟った状態が第七段階目です。

黄麗は、第六段階目は落第だけれども、

この第七段階目は占いの世界にいるおかげで、

そのようなものの観方ができるようになっています。

「有る、無い」という概念を捨てないとこの境地には行けません。

一般の社会からすると、もう理解不能になってきました。

だって、有るものは有るじゃない!

無いものは無いじゃない!

私は、いるじゃない!

そう、言われるのはごもっともです。

しかし、有るものは無いのです。

実は、この表現も正しくはないので、

もう言葉では表すことのできない世界に入ってきました。

「空」が分かると一切の苦しみも幻であると悟り、

苦界から抜け出すことが出来ます。

もう、悩みや迷いがなくなるのです。

悩んだり、迷ったりしていたのは、実体のない心だったのですから。

それでは、第八段階目に参りましょう!

​​​​​​​

 

つづく・・・

 

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黄麗/占龍館代表

占龍館代表 先祖代々神主を務める家系に生まれ、幼少の頃より心霊・占いなどの精神世界に関わる。 占術家として、テレビ出演や雑誌掲載、講演活動など、日本全国で幅広く活躍し、WEBコンテンツやアプリなどでも占いの監修を手がけている。

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