大阪心斎橋にある占い館【占龍館】で
占い師をしております。真成です。
シリーズ:【過去の後悔、愚かな私、死の体感】賢者占人、真成の半生
私の占い師になる迄にあった、色んな過去の事を記載しようと思います。
前回までのお話しはこちらをお読みください。
44話 孤独
私が“役目”を担っていることを知っていたのは、母とごくわずかな人だけだった。
誰にも話してはいけない。
たとえ親友であっても、家族であっても――口にすることは禁じられていた。
ヨウにも、強く念を押された。
「絶対に言ってはならない」
その言葉は、呪いのように胸へ刻まれた。
他人と関わるたび、言いたくても言えない自分がいる。
喉まで出かかった言葉が、寸前で止まり、心だけがもがく。
その状態が、十六年続いた。

つづく、、
